プロジェクトストーリー


プロジェクトメンバー

  • 航空宇宙第二営業部
    民航営業課
    アシスタントマネジャー
    2008年入社

    齋藤 貴典

    Takanori Saito

  • 航空宇宙熱制御システム部
    技術課 マネジャー
    2002年入社

    前田 康祐

    Kosuke Maeda

  • 航空宇宙熱制御システム部
    製造課
    アシスタントマネジャー
    2008年入社

    前田 竜太郎

    Ryutaro Maeda

  • 航空宇宙熱制御システム部
    生産企画課
    1997年入社

    東野 愛子

    Aiko Higashino


エピソード01

それぞれの想いを抱き、世界の翼を担う。

航空業界に革命を起こしたボーイング社「B787」。そこに搭載されるエンジンは、ロールス・ロイス社製のもの。
住友精密工業はロールス・ロイス社と30年以上にわたってパートナーシップを築いており、航空機エンジンに用いる熱交換器の開発・製造およびアフター
マーケットのサポートを任されている。
「ロールス・ロイス社は、ボーイング社のライバルであるエアバス社のエンジンも手掛けています。今回のプロジェクトは、長年にわたって築き上げた信頼を契機に始まったもの。
エアバス社の最新鋭中型旅客機『A350XWB』に搭載されるエンジン『Trent XWB』に用いる熱交換器について、すべてを任される。
当時、私はまだ入社したばかりでしたが、そのようなビッグプロジェクトを任されることに、身震いするほどの喜びを感じていました」
ロールス・ロイス社の営業担当を務める齋藤が語るように、そのプロジェクトは世界の最新鋭機を支える極めて重要なものだった。
住友精密工業は即座にプロジェクトチームを結成。
重要なミッションを与えられたメンバーたちは、それぞれに強い想いをもってプロジェクトに臨んでいったという。

設計開発を担う技術者メンバーとして、ロールス・ロイス社に駐在し、本社技術部との架け橋を務めることになり、グローバルな舞台の最前線で活躍したいと思い、自ら手を挙げました。

前田 康祐

利益を出せる生産工程を確立することが私のミッションです。この部署に異動してきたばかりだったので、身の丈を超えた挑戦に不安と期待でいっぱいでした。

前田 竜太郎

生産の進捗管理を行う生産管理を担当しました。担当に任命された時は、とにかく驚きました。
通常のルーティン業務しか経験がなかった私にとって、大きな転機になると感じました。

東野 愛子


エピソード02

世界の舞台を、その肌で感じる。

プロジェクトは、さまざまな契約から始まる。
その交渉窓口を務めたのが、齋藤だ。交渉内容は主に二つ。
「Commercial(価格や契約条項)」と「Delivery(納期)」についてである。とくに、今回のプロジェクトは、ただ製品を売るだけでなく、その後のアフターサポートまで含めた長期の契約となる。その契約は「航空機の飛行時間×単価」で計算されることになるため、その交渉次第ではプロジェクトが利益を生まないものになってしまう恐れもある。齋藤は常に細心の注意を払い、粘り強く交渉に臨んだ。
「ロールス・ロイス社のビジネスモデルは、過去に経験したことがない最先端なもの。交渉を成功させるためには、エキスパートと伍していける専門性を学ぶ必要がありました。100~200ページに渡る契約書に落とし穴はないか。この単価でしっかりと利益を上げることができるのか。あらゆる事象を検証し、想像力を最大限に働かせてケーススタディーを行うことは、とても大変な仕事でした。当社の主張を粘り強く続けたことで、少しでも有利な条件が引き出せたことは、何よりの成果だと思っています」
契約が結ばれると、いよいよ製品の設計開発が始まる。前田康祐は、住友精密工業史上初めて、英国のロールス・ロイス社への長期現地駐在員として現地に赴任し、約3年間の時を過ごした。

「お客様の設計要求や試験要求には、これまでに経験したことがないような厳しいものも多く、お客様と本社の技術者との板挟みになることもしばしば。正直、苦しい立場ではありましたが、世界中から注目される次世代航空機に関わっているという事実がモチベーションになっていました。
言語や時差の壁を超え、プロジェクトを円滑に進めることができたと自負しています。また、英国では会議などに対する事前の根回しや準備を周到に行わなくては仕事が進みません。海外ならではのビジネススタイルも大きな刺激を与えてくれたと思います。」
今まで目にしたことがない世界があった。経験したことのない大きな壁を乗り越えた。世界の舞台を経験することで、彼らの視界は大きく広がったと言えそうだ。


エピソード03

尼崎から、世界を唸らせる仕事を。

設計開発が完了した後は、それを生産ラインに乗せていかなくてはならない。生産方法次第で利益も変われば、品質も変わる。製造課に異動したばかりの前田竜太郎は、その重責に震えていた。
「新たに開発する熱交換器を生産するためには、新たな機械加工設備が必要でした。その投資は数億円単位。プロジェクトを成功させる上で、極めて重要なミッションに『失敗は許されない』と常に緊張していたような気がします。協力メーカーの専門家や先輩技術者から必要な知識を徹底的に吸収し、「3現主義(現地・現物・現実)」を大事にして、納得するまで突き詰める……。『コレをやりきれば、技術者として一回り大きくなれる』という想いを持って、プロジェクトに臨みました。自分が関わった生産方法で、初めて製品ができた時には、かつてないほど感動しました。」
前田竜太郎が携わった新工法によって、従来工程の3~4倍の能率と省スペース、設備必要台数の低減が実現。自社の生産体制を強化したことで、このプロジェクトに確かな利益をもたらすことに貢献した。

生産方法・体制が整った後は、製品を求められる高度な品質で製造していくことになる。その生産過程において、スケジュール管理、部品手配などで手腕を発揮したのが東野だ。
「生産管理は縁の下の力持ち。要求された納期を守るべくスケジュールを立て、部品手配を行い、進捗管理を行いました。設計開発から生産に至るまで、かなりの遅れが出ていたこと。急な変更なども頻繁にあったことから、生産現場では困難の連続。作業にどれくらい時間がかかるのか。急な変更がどれほどの影響を及ぼすのか。私自身、技術者ではないため、わからないことばかりでした。けれど、そんなことは理由にならない。わからないことは徹底的に聞き、細やかな情報伝達を心がけました。スケジュールを阻害する要因は、片っぱしから声を上げて解決する。その姿勢と各担当者の協力がなければ、成果を残すことはできなかったと思います。」
世界の舞台で活躍する。それは、海外に行かなければ実現できないことではない。現場の仕事に向き合い、確かな価値を提供することで、プロジェクトは支えられている。尼崎から世界を唸らせる。彼らの活躍があるから、住友精密工業は確かな地位を築けていると言っていい。


エピソード04

自らの経験を、「次」へとつなぐ。

一人ひとりの社員の活躍によって、「Trent XWB」プロジェクトは成功を収めた。その成果として、現在も新たな案件を受注し、プロジェクトが進行しているところだという。
本プロジェクトは、住友精密工業にとって重要な意味を持つことは言うまでもないが、それぞれの社員にとっても、大きな挑戦の機会であったといえる。
世界トップ企業の革新的なビジネスを経験したこと。ロールス・ロイス社への初の長期駐在員として開発の最前線に赴いたこと。
初めて経験する製造現場で、新たな価値を実現したこと。技術の知識がない中で、生産現場をリードしたこと……。そのすべてが、各々の成長へとつながっていった。プロジェクトを終えた今、彼らは何を想い、何を目指すのか。それぞれに聞いた。

このプロジェクト期間中に、ロールス・ロイス社から『Supplier of the Year』を二年連続で受賞したことは、当社の取り組みが高く評価された証明でもあります。
これらのプロジェクトは近い将来、当社の航空宇宙事業の柱の一つとして成長するもの。試行錯誤して生み出したノウハウを後進に共有し、他のビジネスにも活用することで、より強い組織をつくっていきたいと考えています。

齋藤 貴典

異なる文化に触れられたこと。それが何よりの収穫でした。自らの視界が大きく広がる感覚は、なかなか味わうことができないのではないかと思います。今後は、プロジェクトを牽引していく立場として、私と同じような経験を、若手社員にもしてもらえるようにしていきたいです。閉じこもっていては刺激的な発見は得られない。それが人を大きく成長させ、喜びを与えてくれると私は思います。

前田 康祐

初めて経験した仕事であるにも関わらず、いろいろな方の力を借りて何とか成果を出すことができました。このことが大きな自信になっています。今後とも自らを高め続けることを怠らず、確かな専門性と技術をもって、よりよい製品づくりに貢献したいと思っています。また、今後は設計業務の経験を活かして、私にしか実現できない価値を提供できたらいいなと思います。

前田 竜太郎

これほどの達成感と、感慨深さを覚えるのは、やはり多くの人と成し遂げたものであるからだと思います。どの部署がどのようにして製品をつくっているのか、仕事がどのようにつながっているのか、これまでは自分の業務範疇しか見えていなかったのですが、全体を俯瞰して見られるようになった気がします。今後は生産の現場により貢献できるような仕事をするために、ルールや仕事の内容なども見直していこうと思っています。

東野 愛子

身の丈を超えた壁に挑み、乗り越えた時、人は大きく成長する。本プロジェクトを通じて、新たな扉を開いた社員たち。
彼らが実現する未来はどんなものになるのか。その可能性は無限に広がっているはずだ。


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