従来からオゾンは脱色に適用されており、し尿処理、下水、食品工場排水、染色工場排水などで使用されています。
し尿処理では、全国約1100箇所のし尿処理施設のうち400箇所(内200箇所が住友精密製)でオゾン発生機が導入されています。
また、プール、水族館では非常に透明感のある水になるためオゾン処理が使用されています。
循環水の一部を分岐してオゾン処理することで、透明度向上、臭気低減、殺菌等に著しく効果を発揮します。
導入前(色度2.7)
導入後(色度0.7)
スイミングプール向 (1988年~) 450施設(800台)以上
動物園・水族館向 (1990年~) 30施設(70台)以上
ビルの機械室などへの設置のし易い、コンパクトな空冷式PSA酸素発生機内蔵型オゾナイザ、エジェクタ式反応部の採用
オゾン処理のための反応器、排オゾン分解塔などはコモンベース上に組み込み、処理水出口の配管接続と主電源の投入のみでOK
難分解性物質処理用 実証試験装置
高濃度オゾン発生機、原料ガス発生装置(コンプレッサ、PSA酸素発生機)、オゾン濃度計、UV反応塔、オゾン溶解装置(エジェクタ)、水槽をユニット化。様々な条件でAOP処理試験が実施できます。
この他、お客様の様々なニーズに応じて、各種実験装置をご提案いたします。
ジオキサン分解装置 | |
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処理水 | 環境修復地地下水 |
処理水量 | 60m3/日 既設設備への追加設置 |
流入 | ジオキサン2.0~4.0mg/L |
処理値 | ジオキサン0.5mg/L以下(保証) ジオキサン0.1mg/L以下(目標) |
2011年以降、住友精密製ジオキサン分解AOP装置が、すでに多数稼動しています。(環境汚染修復地地下水、および、民間工場排水)
現在も、多くのお客様より引き合い・お問い合わせを頂いており、ダイオキシン類分解用AOP装置の多数の納入実績を生かし、お客様の状況に応じた適切な処理システムの提案をしています。
通常、生物処理によっても残留する難分解性有機物をオゾン処理により易分解化し、再度、生物処理することによって高度な有機物低減処理が可能です。
従来処理(生物処理→オゾン処理)と比較して、オゾン設備の大幅な小型化が可能です。
低コストでCODの高度処理(総量規制対策など)が実現できます。
実設備処理条件 | |
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原水 | 最終処分場浸出水 凝集沈殿→砂ろ過 |
オゾン濃度 | 210g/m3 |
オゾン注入方式 | エジェクタ+高圧UV塔 |
AOP | オゾン+UV+H2O2 |
ダイオキシン類は生物処理、凝集沈殿処理、薬品処理では分解しにくい物質です。
AOPとは、オゾンとUV(及びH2O2)を組み合わせ、酸化力の強いOHラジカルを発生させ、そのOHラジカルの力で有機物を分解する手法で、難分解性のダイオキシン類を分解、無害にできます。
測定方法(高分解能GC/MS使用)
JIS K 0312「水中のダイオキシン類及びコプラナPCBの測定方法 及び 環境庁水質保全局水質規制課の「ダイオキシン類に係る水質調査マニュアル」に従う
毒性等価係数
WHO/IPCS(1997)のTEFを適用
World Health Organization and International Program on Chemical Safty