- 世界が認める溶接技術を身につける
- Y.O2023年入社
- 私の仕事内容
- 当社は「真空ろう付け」と呼ばれる、金属部品を接合する技術を持っており、製造する熱交換器には国内シェアトップの商品が多数存在しています。業界内での知名度が高く、顧客は日本のみならず世界中にいます。私が担当しているのは、石油化学、天然ガス、鉄鋼、半導体などの工場で使用される工業用熱交換器の製造工程のうち、ろう付け後の溶接工程。ろう付けで作られた熱交換器の本体部分に熱交換をさせるための液やガスを流し込む部品や熱交換器を設置するための部品を溶接で取り付ける工程です。しかし当社の熱交換器に使われている素材はただでさえ溶接の難易度が高い上にろう付けされた部分へ溶接する難易度も加わります。さらに溶接部には各種の厳しい検査への合格が要求されるために、職人の手による溶接作業は必要不可欠。当社の技術と信頼を支える、欠かせない工程です。また、溶接のみならず工具や特殊な機械をつかって材料を加工する業務も行っています。世界が求める製品を生み出し、そのコアとなる溶接技術を磨き身につけていく。職人魂をくすぐられる仕事です。
- 仕事のやりがい
- 入社したばかりのころは、先輩たちの溶接を見て「こんな風にできるようになるのだろうか...」と不安になるほど、圧倒的な力の差を感じていました。しかし、毎日の仕事や練習を通じて、前にできなかったことが、少しずつできるようになっていきました。「技術が身についている」と実感できるところが楽しいです。現在、私は入社3年目ですが、これまでに溶接に関わる資格を4つ取得しました。「この資格、取得できると思うよ」と上司が声をかけてくれ、仕事の合間に勉強時間や練習時間を用意してくれたおかげで取得できました。会社を挙げて若手の技術力向上に熱心になってくれるのは嬉しいこと。自分のスキルアップが、会社の役に立つと思えるのも、やりがいです。
- 仕事の難しさ
- 入社後、2〜3ヶ月間、研修期間がありました。工業高校で溶接を履修していたのですが、それとは次元の違う技術と精度に驚くとともに、難しさを感じました。研修期間が終わり、いよいよ製品の溶接を行うとなったとき「製品をダメにしてしまうのではないか...」と緊張したのをよく覚えています。実は当時ほどではありませんが、今も製品と向き合うときには、同じような緊張を感じます。ベテランの方の溶接を見ると「ロボットがやったのか?」と思うほど手際よく、完璧に仕上げます。製品ごとに形も大きさも異なります。覚えることも多くあります。「未熟な自分にできるのか...」。そんな気持ちに打ち勝つために技術を磨き続けなくてはなりません。世界が認める溶接は、一筋縄にはいかないものです。
- 入社動機と
入社後のイメージ
- 工業高校で溶接の面白さを知り「溶接を仕事にしよう!」と決めました。この思いを先生に伝えたところ「溶接なら」と当社を紹介してくれました。その後工場見学に参加し、「この溶接技術を身につけたい!」と強く思いました。入社して、先輩たちが腕に宿る技術やノウハウを、惜しみなく教えてくれることに驚きました。入社前、技術は先輩の背中を見て覚えるのだろうと思っていたのですが、実際はそんなことは一切ありませんでした。質問をすれば丁寧に教えてくれますし、質問をしなくても、私の仕事場にフラっときて、コツを話して去っていきます。そうして先輩方がしっかり見守り育ててくれているので、とっても働きやすいです。若手に技術を継承していくという意識が組織全体に浸透していると思います。
- 当社の自慢
- 「若手を大切にする」という意識が組織全体に根付いていることが自慢です。私も後輩に対しては、意識して仕事を見るようにしていますし、自分から声を掛けて、相談しやすい環境をつくれるように心がけています。そうやって仕事をしているからでしょうか。ノー残業デーのときなどは、先輩・後輩の関係性を超えて、一緒に外食することもあります。私はプライベートの場では、先輩にここぞとばかりに溶接について聞いています。業務中には聞くことができない一歩踏み込んだ深い話や経験談が聞けるのは面白いですし、実りがあります。また、こうしたモノづくりの業界は比較的残業が多いと高校で聞いていましたが、多い日でも1日2時間程度しか残業はありません。土日もしっかり休めます。工業高校時代の同級生にこの話をすると、「いいなあ」と羨ましがられることも。恵まれた環境で働けているのだなと感じます。
- メッセージ
