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航空機用熱交換器ができるまで

ご依頼・商談

クライアントはロールスロイス社やコリンズエアロスペース社など、世界中の航空機エンジン・システムメーカーです。まずはオーダーをヒアリング。内容に応じて、営業、設計、生産技術、生産企画、調達、品質保証といった各部門の担当者からなるプロジェクトチームが発足されます。それから見積提案、契約交渉、開発準備に入ります。

ここで活躍する職種|営業
クライアントのニーズを正しく汲み取り、迅速にプロジェクトチームに伝えるのが営業の役割。プロジェクトが動き出すと、クライアントと開発の間に立って、価格・契約交渉から納品までの調整を進めていきます。プロジェクト全体の統括役です。

仕様検討・設計

プロジェクトチームでミーティング開始。この段階で真っ先に動き出すのが設計です。要件を満たすためには、どのような設計が必要か。図面を起こしては、生産技術や調達、品質保証のメンバーと意見交換をします。クライアントへの試作や試験の調整、クライアントへのプレゼンや解析といった業務も行い、製品の完成イメージを固めていきます。

ここで活躍する職種|設計
技術を研ぎ澄まし、要件を満たすのは当たり前のこと。それだけではなく、生産しやすい設計になっているか。部品や素材の調達に苦労がないか。コストを抑えることができるかなど、あらゆる要素を加味して設計を行っています。

部品調達

図面を元に必要な部品を、世界中から調達します。単に価格が安いものを集めてはだめ。安定品質のものを、早く、安く。コストパフォーマンスをどのラインに定めるかを検討しながら、調達を進めていきます。

ここで活躍する職種|調達
半分は住友精密工業の気持ちで。もう半分はサプライヤーの気持ちになって、双方が納得できる形をみつけ、ともに付加価値のあるビジネスをつくっていくのが調達の役割だと思っています。

生産技術開発

生産工程の検討と開発が始まります。生産部門内でチームビルディングが行われ、技術の検討、製造手順、設備導入の有無、治具の開発、スタッフの配置に至るまで、ものづくりの流れを構築します。各工程におけるプロがアイデアを出し合って、最高の体制を整えていきます。

ここで活躍する職種|生産技術
図面の意図を深く理解することが一番大切。意図を理解していれば設計の一部変更の提案もできます。製造現場で生まれる課題も解決に進みやすいです。開発と現場の中間にいる生産技術は、技術とアイデアで、絵に描いた餅を、本物の餅に変えていくのです。

製造・品質保証

契約書、図面、材料、生産体制の全てが整うと、いよいよ製造開始。製造中は想定された性能を発揮しているか。規格に相違がないか。不具合は見受けられないかなどなど、細部までチェックを行い、合格したものを出荷します。出荷後もクライアントからの技術や品質に関する問い合わせに回答し、品質を守り続けます。

ここで活躍する職種|品質保証
品質保証は最後の砦とよく言われます。実は、そうならないようにするのが重要。開発段階から設計、生産技術、調達のメンバーに品質についての意見とアイデアを提案しています。ものづくり全体を見ているから、太鼓判を押して世に送り出せるのです。
納品
空高く飛べ!